ジャズ・シルエット~時空の交差、東西の調和~
Skylineの前作アルバムが国内外で多数の賞を獲得した後も、メンバーたちはフュージョンの可能性を追求し続けてきました。3年間の沈殿を経て、「Back to the Roots」のコンセプトを念頭に置きつつ、輝かしいフュージョンの歴史から絶え間なくインスピレーションを得続けてきました。
70年代の極めて豊かなイマジネーション、先見性のあるアイデア、イノベーション精神を持った先駆的ミュージシャンたちは、当時ジャズという様式の中で様々な音楽を大胆に融合させ、斬新なフュージョン時代を創出しました。これにより、ジャズの発展の歴史に輝かしい1ページを刻むとともに、ジャズは百家争鳴の時代に入りました。80年代になると、ジャズミュージシャンたちは、引き続きフュージョンの境界線を推し広げ、さらに多様な楽器、さらに熟練した音楽要素の運用やポップスとの融合を図ることによって、私たちの耳に慣れ親しんだ80年代の音というものを定義付けたのです。いかなる流派や編成や曲調の制限も受けることなく、ジャズをベースに様々な音楽の要素を自由に取り入れることにより、さらに多様な情感や効果を導き出すことに成功しました。
Skylineの十数年来の創作において、メンバーたちはフュージョン界の先達から絶え間なく栄養を吸収し、時には時空を超越した魂の触れ合いも感じながら、またフュージョンの自由で多様な精神を激しく発揚させ、さらに光り輝かせたいとの野心を抱きながら、本アルバムの中で斬新に表現しました。現代に生きる私たちは、当然ながらこの時代や唯一無二の時代の精神と一体となっており、ジャズという西洋の枠組みを借りながらも、私たちのルーツである台湾というものをさらに明確に表現しました。すなわち、台湾の伝統音楽のルーツである先住民族伝承曲、客家伝統曲、ホーロー民謡もジャズの様式に融合させたのです。伝統音楽に新たな彩りや息吹を与えられたらと願っています。これは音楽の伝承や発揚ということに留まらず、文化の根底にあるものを具体的に示し、ノスタルジックで、かつファッショナブルなムードを創り出すこととなりました。
また、このアルバムの意図やテクニックを正確に伝え切るため、特別ゲストとしてChick Corea Elektric Band のメンバーでサックス奏者のEric Marienthal、ギタリストのFrank GambaleおよびGRPブランド時代の代表的なベテランのミュージシャンでドラマーのVinnie Colaiuta、ベーシストのAbraham Laboriel等を迎え、本アルバムのレコーディングに参加していただきました。本作品がハイクオリティで精緻、かつ国際的に影響力を持つオリジナル・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムとなることを期待しています。
Trial Listening:
http://skylinejazzband.com/zhtw/music.php
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